こちらはバレエ シャンブルウエストのスタッフが、バレエを愛する全ての皆様にメッセージをお送りするコーナーです。

暖冬のうわさはどこへやら例年にない寒さの中、春の訪れが待ち遠しい今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。お変わりございませんか。

新しい年をむかえ、バレエシャンブルウエストも2008年シーズンの開幕です。 4月には川口ゆり子の平成18年度紫綬褒章受賞を記念し、八王子市学園都市文化ふれあい財団主催公演としまして『コッペリア』を上演させていただくことになりました。その他にも6月にはゆうぽうとホールにて『白鳥の湖』、第19回目を迎えます『清里フィールドバレエ』、『くるみ割り人形』そして『クリスマスコンサート』と豪華にそして精力的に上演して参りますので、引き続きご支援の程よろしくお願い申し上げます。

今村博明・川口ゆり子

こんにちは
バレエシャンブルウエストのウダガワミチヨです。
これから、ダンサーの目線で私もバレエ団の様子を書いて行こうと思っています。
只今バレエ団では12月22日から始まるくるみ割り人形のリハーサルで大忙しです。
毎年恒例の舞台ですが、今年最後の舞台だし、子役ダンサー達も沢山出演するし、とっても盛り上がります。

どうぞ、お楽しみに!
私の現場日記もお楽しみに!!

宇田川路代

 くるみ割り人形の曲を聞くと、どこか切なさにも似たなんとも不思議な感覚を覚えます。
やはりそれは年内最後の公演で、それが終わると年末、年越し、正月といった慌ただしい行事が待ち構えているからであり、そのことがくるみ割り人形の音楽を哀愁のメロディーに聞こえさせるのでしょう。と毎年身勝手な虚言を繰り返しています。
 しかし今年はシャンブルウエストのくるみ割り人形には出ないことになりました。それは今年度の文化庁による在外研修員制度への参加が決まり今月に渡米することが決まったからです。子役の頃から年末のくるみ割り人形に出演し続け、何の違和感もなくそれを一年の締めくくりとして捉えていたのですが、今年はいつもと違う年末を味わうことになりそうです。
 海外はおろか、他のバレエ団で踊るという経験すら僕には無いので一体どんな感覚が待ち受けているのかと期待、不安、期待、不安不安不安、期待・・・・・が頭をグルグルと回っております。口ではマイペースを気取り「大丈夫だよ、そこで力を見せ付けてくるよ」などと調子良いのですが奥の方にある本心が時折沸々と主張したりするもので困ったものです。
しかしどういったら良いか、これだけは思うことは、今まで習ってきたことは100%以上示そうという気持ちは一番にあるのです。まずは示さねば修正も賞賛も得られない。そこを臆病にならず「やってやろう」と思います。
 僕の行くバレエ団というのがアメリカのセントルイスという場所にありそこはとても綺麗な街です。住まいを決めるために先日一度訪れたのですが広大な土地に恵まれていて清々しさでいっぱいでした。こんな街で踊れるのかと考えるとやはり期待、不安、期待期待期待・・・・となりそうです。
どうやらスポーツも盛んなようで(アメリカ全体にいえることかもしれませが)野球、アメフト、アイスホッケーのローカルチームがあるのです。
残念ながら僕はどれにも興味がないのですが仲間はずれになるのが嫌なのでアメフトのルールくらいは勉強していこうかと思案中です・・・。
 さて本当は「これからアメリカにはりきって行って来ます!!」のような勢いのある決意表明を書こうとしたのですが、なんだかこじんまりとしたものになってしまいました。どうやら決意はもう渡米してしまったようです研修が終わり、帰国した際は「これを学んだのだ!!」と!マーク2個つけて言えるようにしたいと思います。ではまた一年後に・・・・。
いってきます!

染谷 野委


 初めまして、若林優佳です。私は今年初めて清里フィールドバレエの舞台に立ちました。フィールドバレエは野外公演ということで沢山の出来事、ハプニングに柔軟に対応しないといけませんでした。そして公演初日、私は高まる緊張とフィールドバレエの舞台に立てるという興奮を抑えつつ舞台に立ちました。初日から私は雨にも清里の虫達にも歓迎されました・・・・野外で踊る事の難しさを実感しました。
そして少しずつ野外の舞台に慣れてきた頃に1番緊張するプログラムがきました。Sプログラムの日です。
なぜSプログラムが1番緊張するかといいますと、私は今回「コリンテのセージ」を踊らせていただく事になっていたからです。
刻一刻と近づく本番、しかし夕方からの雨は無情にも止むことはなく、1回目のSプログラムは雨天中止となりました。この時私はホッとするのでは・・・・と思っていました。
しかしホッとする自分ではなく、「踊りたかった」「この清里フィールドバレエの舞台で全日踊りたかった」という思いがこみ上げてきました。その瞬間私は本当に踊ることが好きなんだ!!と改めて実感しました。
そしてこのフィールドバレエで舞台とは自分一人で作るものではない、支えてくださるお客様がいて初めて成り立つものなのだと強く思いました。私はこの清里フィールドバレエで数えきれないほどの感動とバレエの厳しさ、楽しさを感じ、学ぶ事ができました。これからも先生方スタッフの方々への感謝の気持ちを忘れずに努力し頑張っていきたいと思います。

バレエシャンブルウエスト
若林優佳

 
 第18回清里フィールドバレエが無事に終了し、全員元気に帰京致しました。初日の翌日、朝日新聞の一面に大きくフィールドバレエが始まったとの記事が掲載され、NHKテレビの「おはよう日本」でも公演の様子が各地に紹介されました。皆様の強靭な支えに守られフィールドバレエが育ち、本年も盛会に終了出来ました事を心より嬉しくお礼申し上げます。18年の時の流れは、皆様に頂いた優しく温かな架け橋が心の支えとなりました。出演者一人一人の心に残る公演を終了できましたことを感謝いたします。公演の成功の余韻に包まれ、次に向け再び始動はじめた私たちです。有難うございました。      

バレエシャンブルウエスト芸術監督
今村博明

「支えあう力」
 
清里フィールドバレエは劇場芸術が外へ飛び出し独特の成長を見せた先駆的野外バレエです。その歴史を振り返るとき、共に歩いてきたダンサー達、スタッフの支え合う力を思います。そして全国各地からバレエを愛し清里を愛する人々が集い、活力となり、一丸となった時の重なりがフィールドバレエの歴史です。
舞台で踊り続ける喜びは、ダンサーの間に大きく広がり、全ての事柄において最高の力を尽くす事を清里で学び続けてきました。それはポールラッシュ博士の残された「最善を尽くせ、そして一流であれ」の言葉の実践でした。その日々は私達が理想とするバレエの精神を再確認し、またシャンブルウエストの心として大切に守り、次代への継承を思うものでした。かつては花崗岩に覆われた清里が現在目指すものの中に、私達のバレエが一致し、清里と共にバレエが在る事を大きな幸せと誇りに思います。
 私達と舩木社長が手掛けた共同作品のフィールドバレエは、18年の時を経て多くの人の手による作品へと姿を変えました。清里産の素晴らしい作品となって、今年も多くのお客様の共感を得ることでしょう。そして新しい歴史が紡がれていきます。
第1回目のフィールドバレエの舞台は、開拓者第1号として苦難の時代を過ごされた舩木社長のお父上舩木常治氏が大切にされていた畑の上に建ちました。その時のお父上は目を細めて見守ってくださいました。その優しいまなざしを私達は忘れる事がありません。
今年も大勢の皆様とお会い出来ます事を楽しみに、世界一の野外バレエの舞台で大好きな夏を踊り続けたいと思います。そして天国に召されたフィールドバレエを支援してくださった大切な方たちに、お天気の守りをお願いして、第18回目のフィールドバレエをお届けしたいと思います。

バレエシャンブルウエスト芸術監督
今村博明

「18回目を迎えて」
 
今年も18回目のフィールドバレエに向けて全員がスタート地点から走り出しました。たくさんの方々の力はどれ位大きなものなのでしょうか。私たちはフィールドバレエによって思いもよらないエネルギーを体いっぱいに感じ、新たな自分を発見したり、思い切り前進できる力を頂いています。この清里の、この瞬間を味わえた事をバレエ人生の中で最も大切で幸せな時間と思っています。
私達踊り手はより良い舞台を務めることは当たり前の事ですが、清里でしか出来ない心の交流、また自然との合体、この森でしか味わえないこの時間など、思う存分吸収していきたいです。そしてその思いを私達だけで満足したくないと思います。
仕事で色々な場所へ行く機会が増えた今、必ずと言って良いほどフィールドバレエの話が出るようになりました。でもまだまだ来てくださっている方は少ないようです。私の中では「こんな素晴らしい時間を味わっていない人がいるなんて・・・・信じられない」という思いが沸きます。これからも自信をもって素晴らしい時間である夏の2週間を大いに宣伝し、益々大きな発展となるよう努力していきたいと思います。
 そして萌木の村の社長である上次さん洋子先生、よく頑張ってくださいました。私達はお二人にお会い出来た事を心の底から感謝しています。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。またたくさんの方に喜んでいただけるように、Do Your Bestで進んでいきましょう。今年も大勢の皆様と共にフィールドバレエを作りあげられますようように願っています。

バレエシャンブルウエスト芸術監督
川口ゆり子

「体験、物(モノ)、感動」
 
最近近所にちょっとしたショッピングセンターが出来、そこの1階にはカジュアルな商品が売られ2階には高級ブランドが品が売られている。2階の高級ブランドというのは、それはもう皆の良く知るプ○ダだのシャ○ルだのの商品がズラ〜っと並んでいるわけで、そこには女性から男性、若者からお年寄りまでいろいろな人が目を光らせ商品選びをしている。しかしその片田舎にある建物の作りはなんだか安っぽく内装もなんだか滑稽な印象を受け、高級ブランド品なんかを買う機会がなんかほとんどない僕なのだが「いやいや、ここでブランド品は買いたくないな」と勝手に言い放つのである。だが、ブランド物好きのとある友人にこの思いを伝えると「ああ、その気持ちはわかる!」と同意してくれた。なぜかと聞くと高級ブランドというのは都会のお洒落なお店でちゃんとした店員さんのもてなしを受けて買うのが良いのであるという。その話を聞き僕はなるほどと思った。ブランド品を買うということは商品を手にする他に「体験」をも手にするのだ。ただその「物」だけ手に入れれば良いわけではない。「体験」+「物」でそのブランド品は完成するのだと。「体験」にこそ価値があるのだ、と実感した瞬間であった。
 さて、清里フィールドバレエのことを書くつもりが、少し前置きが長くなってしまった。何が言いたかったのかというと、フィールドバレエを「体験」することの価値はたしかにあるのだ!!ということである。屋外で舞うロマンティック・チュチュあは劇場では表現することの出来ない青白さを浮き上がらせ、星空の下で食べるソーセージ、ビールはなんたって格別なのだから。これを皆様に「体験」していただきたい。そして最後には「感動」というブランド品には決して負けない目には見えない「物」を家にもって帰ってもらいたいのである。ただ旅行に行くならフィールドバレエを、ただバレエを見るなら清里で。
さぁ今年もフィールドバレエが始まります!!

バレエシャンブルウエスト
染谷野委